このピアノ室は、将来2台のピアノを配置して、ピアノ教室を開くことが目的でした。
新築木造住宅に併設するため、建物保証と予算の関係で新築施工業者が防音工事を担当しました。
このため、床の一部が防音室の標準仕様と異なり、やや響きすぎる構造となるため、完成後に床にDIYで写真のように、ピアノインシュレーターと床の間に制振材を挟むことになりました。
また、ピアノ2台と家具の配置のために、非常に薄い音響・防音構造を採用しました。
結果として、普通のピアノ教室・練習室として演奏できる環境を構築することができました。
天井・壁・床のすべてについて、前例のないくらい薄い防音構造を設計し、新築業者に施工を委任しました。
床だけは、予算と施工業者の技術的な問題で制約がありました。
施工手順からつなぎ目のシールまで、細かい指導をしましたが、不慣れな業者を補正するのに相当な時間がかかりました。
担当建築士と現場監督が力量不足で、かなり苦労しました。
ピアノ教室の主宰者(依頼者)自らが調整できるような提案をして音響を調整しました。
壁面の一部の反響抑制、床の振動音軽減を目的とした簡単な対策です。
この対策は、どんなピアノ室でも適用できるのが最大の特長です。
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