琵琶教室の木造音楽防音室

防音室の特長

東京都内の建て詰まった住宅地の木造住宅に併設した「琵琶教室」のための音楽防音室です。防音壁は厚さ約35ミリです。

 

部屋が約6帖と狭く、家具や練習用の楽器・道具などを色々と置かなければならないという状況下で隣家が接近している事情がありました。

 

このため、防音壁は厚さ30ミリ~35ミリという薄型の構造でリフォームしなければなりませんでした。しかも、琵琶という事例の少ない楽器の特徴に合わせた内装が必要でした。

 

色々と工夫した結果、ご予算にも収まり、防音リフォームを実施した結果、依頼者とご家族の耳には、戸外では聴こえないほど防音効果を出すことができました。琵琶の練習にも問題ないほど音響も大丈夫でした。


複数の遮音材を併用

幅広い周波数に対する防音効果を高めるために、特性の異なる複数の高比重で柔軟性のある遮音材を使いました。

 

部屋が狭いので石膏ボードは使わないで、木製ボードで仕上げました。

音響と耐久性に配慮

音響に配慮した木製ボードによって、将来のリフォームやチューニングに可変性を持たせました。

 

また、壁の構造的な耐久性を強化し、粘りのある壁面に改造しました。

費用対効果を重視

いくら高性能でも費用対効果の低い防音施工では意味がありません。

依頼者と十分に打合せをしてから音響・防音設計を検討してご提示しました。

 

薄くて効果的な対策が理想です。