この声楽防音室は、新築業者が設計施工したものですが、音漏れが酷い上に、反射音が強すぎて音割れしていました。
そこで、音漏れと音響を同時に改善するための音響・防音設計を依頼されました。
防音施工の基本がなっていない新築業者を指導しながら、必要な対策を計画したのが左図です。空洞だらけの壁内に吸音材を追加するため、隣室側のボードを外して施工しました。
防音室の既存壁は厚さ15ミリ~25ミリという極薄の防音と音響改善の対策を施しました。同時に床と天窓の遮音性能、天井裏の吸音性能を強化しました。
工事が完了した後、依頼者から次のような評価をいただきました。
「防音職人さんにお願いをして本当によかったです!新築工事の失敗で嫌な気持ちになっていた部屋が、好きになりました。
いろいろと質問などもさせていただきましたが、丁寧にご対応いただけて嬉しかったです。本当にありがとうございました。」
ご予算的にもスペース的にも、厚い防音施工は無理でしたので、高比重の柔軟性のある防音材と木製ボードで追加施工を行いました。
特性の異なるボードと遮音材の組合せが、相乗効果を発揮しました。
業務用の声楽防音室(ワークスペース)に必要な音響を改善するため、複数の木製ボードを活用しました。
併せて吸音ウールを壁に立てかけるなどDIYによる調整でうまくいきました。
弱点だらけの防音室を改善するため、壁内及び天井裏の空洞部の吸音材追加を行い、天窓に厚さ5ミリ単板ガラスを追加して隙間をシールしました。
床は既存の遮音材の施工が間違っていたので一部解体してやり直しました。
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