木造のピアノ防音室の留意点

木造のピアノ室を防音設計する際に重要な点がいくつかあります。

・木造軸組在来工法、ツーバイ工法あるいは混合型工法など構造的な選定

・断熱材の選定と通気及び換気工法

・1階または2階以上のフロアなど場所の選定

これらを踏まえた上で、音響・防音計画を検討します。

 

次に近隣への配慮や家族の生活スタイルに応じて、防音仕様を決めます。使用する防音材の選択と組合せ、施工要領など詳細な内容を検討します。

 

防音レベルや構築する部屋の規模に応じて、メリハリのある防音構造を計画します。

*狭い部屋に金太郎飴のような分厚い防音構造を一律に適用するとピアノが配置できない場合があります。

 

ピアノ室は特に床と外壁の構造が重要であり、一般的に軽視されがちなのが床下や壁内に入れる断熱吸音材です。これを間違えると、遮音性能に大きな差が出ますので、要注意です。

 

また、1階にピアノ室を造る場合は、床下換気も重要ですので、無理のない計画を立案する必要があります。

*床下換気を確保しないと木造建物は劣化します。