素材の遮音・音響特性

石膏ボードや合板類に周波数ごとの透過損失(遮音性能)あるように、無垢材やガラス・金属、ALCにも遮音特性があります。

硬質な遮音材には必ずコインシデンス現象や共振透過する周波数がありますが、素材の密度・厚さ・柔軟性などによっても変化しますので、製品ごとの計測データを把握する必要があります。

 

また、製品ごとの弱点補正や特長を活かすことが、防音設計には重要です。

たとえば、無垢材でも樹種や加工(自然乾燥など)によって音響特性が変化します。良質な杉材は二次共振が小さく、音響仕上げ材としても非常に有効です。

 

合板でも針葉樹のラーチ構造用合板は、広葉樹に比べて比較的柔らかく粘りがあり、音楽室や木造住宅の下地補強に適しています。剛性補強だけでなく制振効果もあります。

このように素材・製品の持つ特性を活かすことが、木造住宅や音楽防音室には非常に重要です。